評価:★★★★☆ 4.4
地の涯にはとこしえの黄昏の国があり、そこには夜も昼もないという。父親から聞かされたその話を、信じていなかったといいながら、それでも娘は旅に出た。彼女が世界の涯へ向かう旅の途上で見たもの、そして涯の地で出会ったものとは。/1話完結方式というか、それぞれの話がリンクしつつ独立した構成になっています。/自サイトからの転載になります。
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:未登録
舞台:異世界
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:全年齢対象
南方が灼熱地獄になっているどこかの世界で広い世界に憧れ、興味を抱き、時に旅をしたり、しなかったりするオムニバス形式のストーリー。3話までは世界の魅力ある広さと不思議を上手く描いて読み手を没入させてくれますが、4話以降はそこに人の物語、世界と人との関係性が物語として絡み混ざり合い、この上なく熱中させてくれる物語と化します。 わたしたちは、わたしたちが生きている世界にどれだけの興味関心と、その結果である驚きをもっているだろうか。誰もが恐らくは幼少期には強く深くとめどなく抱いていたであろう、「どうなってるんだろう」という興味と、「こんなものがあるのか」という驚き。その大半は成長するにつれ鈍化し磨耗する。けれど時折、例えば物語などによってそれを思い出す。強烈な世界への興味を。 この作品はそういう作品で、我々に世界を「再発見」させてくれます。かなり読みやすく、ハマる作品。是非!