評価:★★★★★ 4.5
ケルヴィンには悩みがあった。このごろよく見るようになった夢、ちょっと言えないメッチャへんな夢だ。それになんだかムズムズするし。パンツだって汚れてる。そんなある日、ユニハビタのプールで声をかけられた。九月からケルヴィンも通うマクロスの生徒セバスチャン、通称バス、ジューシートーズで見たトドとそっくりだ。それがさ、こいつもへんな夢を見るんだって。
マクロスの新任校長アーロン・キングは大分裂以前の北米、合州国の時代にメンフィスに生まれ、都市近郊再開発地域に住む多くの若者と同じように地元ギャングの予備軍として育った。しかし、大学の仕官養成コースに強制的に入学されられた彼は、卒業後、西太平洋の制海権は失ったものの当時はいまだ世界最強の軍隊と謳われていた合州国海軍に入隊する。所属は、インド洋に浮かぶ環礁ディエゴガルシアの電信統合幕営、傍受暗号の解析が任務だった。
それは赴任後間もなくだった。島の内海でオレンジ色に輝く発光体を目撃したのだ。何度かの遭遇後、発光体の中に女性の人影を確認する。意を決し直接隊の上司に報告するが、そこで電信統合幕営の最高責任者バウアー大佐がアーロンに語ったことは、東アジア有事に於ける極秘任務の際、自らが体験した発光体との遭遇と、それにまつわる奇怪な話だった。
バスからキング校長の話を聞いたケルヴィンは、ウナドゥーナにある忘れ去られたコリアムタウンへ向かう。
だってそこには占い師がいて、なんたって夢の秘密を、ひっとしたら教えてくれるかもしれないんだ。
第二十三回日本ファンタジーノベル大賞応募作品です。締め切りは2011年4月だったと思います。震災の影響で若干遅くなったような記憶があります。
話数:全5話
ジャンル:その他
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:近未来
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
その他要素
注意:R15