評価:★★★★☆ 3.9

 極北の国、フィザーン。天を見上げると、天の川よりも濃い、白い靄のような帯が空を流れている。その帯を、辺縁といった。  高校三年生の奏音はある夏の日、前触れもなく見知らぬ場所に立っていた。酔客に絡まれる彼女を助けた青年、ハイカイネン伯爵レミンは言った。「あなたさまは辺縁の姫君。辺縁の姫君は、王太子殿下をお産みくださるのです」。辺縁の神の姫宮として、ここフィザーンに遣わされたのだと言う彼によって、奏音は無理やり王宮へと連れられる。しかしそこで出会った国王ライコは、あまりにも残虐な男だった。奏音は、その辛い日々によって、いつしか言葉を手放してしまう。―――それから数年後、奏音は再びレミンと出逢う……。   ***数年前、別名義で某少女小説賞に投稿した作品を改稿したものです。   ***物語は三人称で進められます。   ***2013/8/20完結しました。ありがとうございます。


話数:全44話

登場人物
主人公属性
  • 未登録
職業・種族
  • 未登録

時代:未登録
舞台:
雰囲気:未登録
展開:未登録

その他要素
注意:全年齢対象