評価:★★★★☆ 3.9
SFホラー短編集「ワールド・エンド・ガールフレンド」。
ぼんやりと眺める景色は、いつもと変わらない物だった。変わりばえの無い日常を送る高校生、ケンジ。ふと気付いた時、彼は見慣れた公園のブランコに座っていた。
どうして俺はこんな所に居るんだろう? 見上げると空は暮れかけ、レモン・イエローに染まっている。珍しくも無い光景だ。幼い頃から見慣れた風景の中に、ヒマワリの花が風に揺れていた。
とりとめの無い生活を過ごす高校生の物語「リトル・グッバイ」から始まるSFホラー短編集。ラインのように繋がっていく人の輪の中で、表裏一体の愛と恐怖を描く。
閉じ込められた光の環の中で、人は愛と幻想の狭間を彷徨うのだろうか。「リトル・グッバイ」の他、表題作「ワールド・エンド・ガールフレンド」、「さよならのタイミング」を収録。
時代:現代
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:全年齢対象