評価:★★★☆☆ 3
Jakob Thomasius, Erotemata metaphysicae pro incipientibus, 1670の日本語訳です。近世ヨーロッパの形而上学は、教科書的著作の翻訳がないため、初学者には非常に分かり難い分野になっています。今回の投稿が、少しでも日本における哲学の理解と普及に役立てれば光栄です。
話数:全25話
ジャンル:その他
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:全年齢対象
可能性に幾つも種類があるって知ってました?必然と偶然の違いを貴方は正しく理解していますか?この書物はテンプレから純文学まで創作に役立つあらゆる哲学がぎっしりと詰まっています。特にテンプレ作家に薦めたい資料です。魔王や勇者のレーゾンデートルの考察に役に立つことうけあい。ラスボスシーンの山場、雌雄を決す闘いはテンプレの見せ場です。それぞれの世界を代表する者同士の存亡を賭けた熱い禅問答が繰り広げられます。この作品はそのシーン構築にとても役立つでしょう。そればかりか、思い悩むキャラクターを設定するなどあらゆる用途で活用できます。形而上学といえば難しそうに見えますが、人間の存在価値とは何か、魔王とは何か、そういう理屈付けに悩んでいるテンプレ作家に欠かせない栄養素です。それ以外の方も形而上学に触れて人生を豊かにしてくれる。そのきっかけになる作品です。