評価:★★★★☆ 4.3
異世界の物語です。
王家と魔法や魔術が衰退していても、貴族などの身分格差が歴然と残る古い社会。
十五歳の超小柄な少女。貧しい農家の娘、エスス・エポナはセクハラをした先輩を蹴り飛ばしてしまい謹慎処分となります。
司法院でも身分格差があったのです。
憧れの教官やエポナをこき使う先輩の尽力で謹慎が開け、エポナは判事つまり裁判官に昇進しますが、彼女が就任するのは裁判所(司法院分院)に所属する通常の判事ではなく、あちこちの町や村々を自分で歩き回る巡回判事でした。四十年以上途絶えていた巡回判事。
自力で旅をしながら、大都市に赴けない過疎地の人々の問題や訴訟を解決する役目です。判事登用試験からハプニングが発生しますが、先輩の支援もあり、なんとか乗り越えたエポナ。
途中で仲間も加わり、エポナの旅が始まります。『剣をとらず、魔術を唱えず、技に奢らず、ただ真実と大法典の許に』
第一章に、なるといいですね(笑)
話数:全68話
ジャンル:その他
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:未登録
舞台:異世界
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:全年齢対象
彼女はちっこい。1デル28スーク。彼女は可愛い。本人がどう思おうとそんな見た目の巡回判事様は御年15歳。彼女は平民出にして女性ながらも約半世紀を経て再任された巡回判事職につく才人。ではなく。 厩で勉学に励んで先輩が残飯と称するご飯を食べて学問にはげむ何処にでもいそうな記憶力に優れた女の子だ。人並みに恋もするし、セクハラされたら反撃もする。お蔭でえらい目に遭ったが。 魔術は衰退し、王の姿が消えて久しい王国。しかし王権の元に生み出された司法と貴族制度はまだ生きているそんな世界での物語。 彼女は悪辣な先輩(?)の愛とよくわからない悪巧みに乗っかり、法廷で真実を追求する課程で結婚式を挙げる羽目になったり、亡霊の恨みを晴らしてあげたり、異臭騒ぎを解決したりと彼女の人生の旅は続く。『剣をとらず、魔術を唱えず、技に奢らず、ただ真実と大法典の許に』アナタの訴え。等しく受理いたします。