評価:★★★★☆ 4.2
すべての希望を奪ったのはそう――――災厄の埋み火。
四大元素の魔石を産業の要とする国、ニーベル。しかし二年前、反逆者によって王が暗殺され、火の魔石が奪取される事件『災厄の業火』が起こってからというもの、国民は暗澹とした日々を送っていた。
残り三つの魔石を求める反逆者により、襲撃は断続的に繰り返される。二年前に襲撃で家族を失ったシアンは、命の恩人であるエリシアが総隊長を務める機関エレメンタルガードに所属し、襲撃から国民を守る役目を果たしていた。
ある日、シアンたちは無事な魔石の保管場所を知る宰相から、護衛を頼まれる。一方、宰相と同じく無事な魔石の在処を知る評議会は、機関を毛嫌いし、助けを求めようとはしなかった。
そんな折、シアンは先輩のレイラーやラゴウから、身近に内通者がいる可能性を教えられ――――……!?
反逆者の正体は誰か? 魔法と謎が渦巻くファンタジー!!
時代:未登録
舞台:異世界
四大元素を操る主人公が、とある謎に挑みながら成長していく物語です。 民間人を護衛する立場に存在する主人公。物語の最中に、主人公は幾度となく葛藤にさらされてしまいます。自分は何のためにガーダーに居るのか? 主人公と隊長は悩みながら困難に立ち向かっていきます。 この作品は、主人公の心の描写が力強く描かれています。シアンが抱いた矜持と覚悟が、ひしひしと伝わってきます。