評価:★★★★★ 4.5
見上げるほどの長身で細い手足を持つ青年、木神遥樹には樹々の声が聞こえる。
遥樹が一人で営む「木神園芸店」に、一人の老人が遥樹の店を訪ね、家の樹の手入れを依頼する。
老人の家には、三番目の子供が生まれたときの記念に植えた古い楡の木があった。
その子供は幼い頃、使用人が盗みを働くところを見てしまったために殺され、楡の木の根元に埋められた。
使用人は、強盗に子供が連れ去られたと嘘をついた。
その樹は四十年近くも子供の魂を守りながら成長してきたが、力尽きようとしていた。それによって、子供の魂が怨霊と化していた。
三歳になる孫の死、老夫婦の体の衰弱は、それが原因だった。
遥樹は樹の声を聞き、治療を施した。そして…。
その事が切欠で、遥樹は更なる事件に巻き込まれていく。子供の誘拐、殺人…。
幼馴染の茜の助け、遥樹と同じ力を持っていた亡き祖父の助けを借りて、遥樹は事件を解決に導いていく。
その過程で、祖父の死の経緯が明らかになっていき、遥樹の精神が闇に沈もうとした。
そんな時、樹々が伝えてくれた茜の気持ちが、生きる理由を与えてくれた。
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:全年齢対象