孔明北伐考 完結日:2014年3月7日 作者:練り消し 評価:★★★★☆ 4.1諸葛孔明の行った北伐遠征について考察していきます。 話数:全12話 ジャンル:エッセイ その他 登場人物 主人公属性 未登録 職業・種族 未登録 時代:未登録 舞台:未登録 雰囲気:未登録 展開:未登録 その他要素 三国志 北伐 考察 諸葛孔明 注意:全年齢対象 なろうで小説を読む
なんとなく知ってるつもりの三国志英雄達の姿・・・これを読んで想うのは人間的と言うか現代と変わらぬ心と行動。ちがうのは現代より確実に大きい肉体力。全体から3人を想像すると・・・曹操、役立つ者を生かし用いるが無用は滅ぼす実務者。孫権、現状維持で行こうよ、家来も国境も今のまま日和見者。劉備、大言壮語のゴロツキで頭は「舐められてたまるか!」長飛、責任追及を避ける冷静な暴れ者。関羽、無責任で考え無しの暴れ者。はるか昔の英雄達が人間に見えて来る、心が変わる作品です。
とても興味深く最後まで読める正統派な作品ですね。楽しい時間をありがとうございました。先生の次なる作品も心より期待しております。ショクの孔明亡き後のショウエンやヒイ、トウイン等の頑張り等ももっと知りたいです。どんな政治家だったのか、どんな個人だったのか深く知りたいです。架空物じゃない正史に基づいた小説を更に期待しております。頑張って下さいませ。
三国時代。 一つの天下に、三人の皇帝が並び立ち、統一戦争を繰り広げた紀元200年代大陸中華。 赤壁を越え、曹操が死に、劉備が死に。 三国一の小国蜀を背負う大軍師、諸葛亮孔明が臨んだ魏国への北伐遠征。 泣いて馬謖を切り、五丈原に星が落ちるまでの、吉川英二三国で言えば、最終局面。斜陽の時の物語。 では、実際の歴史では、どうだったのか? 孔明はどんな勝算をもって戦ったのか? 馬謖は何故山に登って布陣したのか? 魏延はアンチ孔明の裏切り者だったのか? その頃、呉は何をしていたのか。 そもそも五丈原ってどこよ? 本作は、多くの資料を紹介し、字面に残る出来事や発言から、孔明の北伐が一体どのような流れのものであったのかが丁寧に考察されています。 出される仮説は現実的で説得力があり、そうであったかもと思わせる力があります。 歴史をとても楽しんで描かれている正史考察です。