評価:★★★★☆ 4.3
『またいつか、きっと会いに来るよ』
それはほんの短い間の他愛もない出来事で、ほんの些細な約束事。だけど彼は確かに初恋であり、彼の告げた言葉は絶対的なモノとして、ずっと記憶に残り続けた。
それは、とても強い感情だった。今でもしつこくこの心を、身体を、縛り付けて離さないくらいに――……。昔通っていた保育園に、保育体験という名目で再び足を踏み入れた中学生の楠木晴菜は、そこで働く保育士の寺本陽平という青年と出会う。
一目見たとたん、彼女は思わずその姿に釘付けになってしまった。
だって……彼はかつて保育園児だった晴菜が出会い、記憶に残るほどの強い恋情を抱いた少年そのものだったから。幼少期の初恋と時を超えた再会から始まる、梨の果実のようにほんのり甘い(はずの)恋物語。
※『星空文庫』『カクヨム』に転載しています。
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:全年齢対象