スキルテイカーとチート売りの魔女 完結日:2014年4月24日 作者:鰤/牙 評価:★★★★☆ 4俺は『スキルテイカー』。おまえの、〝業〟を奪う。 話数:全31話 ジャンル:その他 登場人物 主人公属性 未登録 職業・種族 未登録 時代:未登録 舞台:未登録 雰囲気:未登録 展開:未登録 その他要素 チート ラーニング 現代 注意:全年齢対象 なろうで小説を読む
才能(チート)売りの魔女の話をしましょう。人間が生まれつき持っている才能は限られています。しかし、才能(チート)売りの魔女に会いさえすれば、話は別。彼女が売っている、あらゆる才能を拓くことが出来る鍵、『アビリキィ』を使いさえすれば、あなたはどんな才能でも開花させることが出来るでしょう。え?お金がない?大丈夫です。本当に才能(チート)を必要としている人には、彼女は無料で『アビリキィ』を売ってくれますから。『正義の味方』を名乗る魔女の宿敵『スキルテイカー』だけがあなたの障害となるでしょう。さて、あなたは――――どんな才能が欲しいですか?そして、その才能を何に使いますか?
スキルテイカーという男がいる。鉤爪に紅眼をした異形の男、怪物だ。だが彼はその印象とは裏腹に、とても純粋で、あるいはユーモラスな姿を晒してくれる。チート売りの魔女という女がいる。ゴシックロリータ姿に日傘を差した少女だ。彼女もまた、冷たく取り繕ったその表情の裏で、ささやかな想いを抱き続けている。正義の味方と正義の味方。どちらも人の願いを叶え、そして人の希望を“強奪(テイカー)”する。これは決して優しい物語ではない。才能とはなにか。幸せとはなにか。その意味に悩み、傷つき、それでも前に進もうともがくその人間の姿が、この物語には色鮮やかに、そしてほろ苦く、ユニークに描かれているのだ。スキルテイカーとチート売りの魔女による、様々な人間を巻き込んだはた迷惑な騒動は、きょうも、今も、そしてこの瞬間も、きっとどこかで繰り広げられているに違いないだろう――。