評価:★★★★☆ 4.4
落ちこぼれの青年宣教師トビアスは、初めての宣教の旅の途中、ロクサーナと名乗る不思議な少女と出会った。教会の教えを広めに来たはずが、ひょんなことから彼女の荷物持ちに任命され、二人で異国を訪ね歩くことになる。
七人の貴族の長が統治するルエダ・デラ・ラソ列侯国。
美しくも棘のある女たちの国、アマゾーヌ女帝国。
世界で最も危険な砂漠の国、シャムシール砂王国。
かつて一人の竜騎士によって築かれた黄金の国、トラモント黄皇国……。
訪れたことのない土地で見たこともないものに触れ、様々な人と出会い、宣教師とは何なのか、その問いの答えを探すトビアス。しかしそんな旅の途中、二人は某国を巡る陰謀に巻き込まれ……?
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
作者が生涯をかけて書きたいとまで言われるエマニュエル・サーガシリーズはどれも実在するかのように緻密に作り込まれた世界観が見所のひとつ。 その世界を宣教師トビアスが不思議な少女ロクサーナと一緒に旅をする今作は、読者まで一緒に様々なファンタジーの国々を旅しているような気持ちにしてくれます。 彼らが一緒に旅をしていく中で出会う数々の美しい植物や訪れる危機、その中で良くも悪くも敬虔な聖職者トビアスが掴んでいくもの――。 そういうものを是非、ひとりでも多くの人に読んで感じていただきたいと切に願ってやまない作品。