評価:★★★★☆ 4.2
大昔に書き溜め、そしていつの日か廃棄した俺の黒歴史ノート。
それが何故か召喚先の異世界で最高峰の魔導書になっていた!
襲いかかる雰囲気呪文! 無駄にカッコイイ服装の人達! そして現れる『ぼくのかんがえたさいきょうのせんし』!
肉体以前に精神をガリガリ削るこの悪夢のような世界で俺は誓う。何としてでもノートを取り返し、抹消してやると。
ハヤシ・カズキ19歳。Sっ気な相棒と共に今日も自分の過去と戦います。
こちらは短編で投稿したものの長編版となります。
※本編は完結しました。時たま思い出した様にエピローグが追加されたりしてます
時代:未登録
舞台:異世界
雰囲気:未登録
展開:未登録
その他要素
MP……それは〝メンタルパワー〟自ら使う魔導だけではなく、他人が使う魔導でも減っていくMP。中二病を発症していた人ならば、カズキと共にMPをガリガリ削っていくこと間違いなしでしょう。次々と繰り出される呪文に、知識を持ってしまったから故の終わる事のないツッコミ。魅力的なヒロイン・フェノンの口から繰り出される、切れ味の鋭いツッコミ。どこからツッコめばいいのかわからないサブキャラ達。テンポのよいボケとツッコミに、寝る前の静かな読書タイムの予定が、私の怪しい笑い声ですっかり変わってしまいました。母に「どうした、気持悪い」と言われました。読み終えて改めて思う事、それはただ一つ。「カズキ、記憶力パネェ……」
ハヤシ・カズキが召喚された世界は、自分が昔書いていた黒歴史ノートが最高峰の魔道書として存在する世界だった。その黒歴史ノートを抹消する為、相棒と共に異世界を旅する。自作ポエムや雰囲気呪文、そして「ぼくのかんがえたさいきょうのせんし」たちが襲いくる世界で、カズキは黒歴史ノートを抹消する事が出来るのか?読者の多くは、昔、この主人公と同じような事考えたなあ、と思う事だろう。黒歴史ノートを作ったかもしれない。そして、主人公同様、恥ずかしさに身悶えるかもしれない。この話は、今中二病にかかっている人にも読んで欲しいけど、特に昔中二病にかかっていた人たちに読んで欲しい物語です。そして、魔法少女の衝撃を、「レジェンドオブジャパニーズ」の衝撃を味わってほしい。どすこい魔法は、物理が命!!