評価:★★★★☆ 4.3
秘密組織「ダブルO」の使命はただひとつ、異世界のお宝を持ち帰り、高値で売りさばくこと。主人公、大湊大輔は「ダブルO」の隊員兼教師として私立三折坂高校に勤めていたが、ある日三人の女子生徒ともに異世界に取り残されてしまう。魔法使いである三人の少女と、自称人類最高の天才にして知性の到達点、そのくせろくに魔法が使えない大湊大輔は、果たして無事にもとの世界へ戻ることができるのだろうか。
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:未登録
舞台:異世界
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:全年齢対象
異世界から地球にもどれなくなった主人公たちが、悪である主人公の姉と戦いながら、冒険をする話です。なろうではよくある作品だと思われるかもしれません。しかし本作はそうではなく、「現実世界」と「異世界」という設定を活かしたよく練られた作品になっています。なろうでは異世界を「現実逃避・ゲーム的世界観での冒険」を合理的に行うためのガジェットとして主に使いますが、本作品は「異世界」という要素にさらなる意味づけを行っているのです。わかりやすくも、作者の哲学が時折現れる文章は、読み応えがあります。またキャラクターたちが魅力的です。ツンツン度100%の紫は好きな人にはたまらないでしょう。燦とのやりとりには、くすりとさせられます。主人公とその姉もいいキャラをしていて、独特の会話センスを持っています。既に完結しているので、最後まで読むことができます。もっと読まれていい作品だと思います!