評価:★★★★☆ 4.2
21世紀の半ばが過ぎた頃、世界は痛みを伴う変化を余儀なくされた。
最新にして最強の兵器であるパワードスーツ"D.R.E.S.S."(ドレス)の誕生によって戦争が経済を回すようになった世界で生きる傭兵の少年、レイ・ブルームスにある日奇妙な依頼が舞い込んだ。
報酬に釣られたレイはその依頼を請け、陰謀の渦中へとその身を投じていく。
奇妙な任務達、エイリアスと名乗る依頼人、欲望と陰謀に塗れた世界で出会う女達。少年は変化を余儀なくされていく。
裁かれるのは何処の誰?
時代:近未来
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:ざまぁ
まるで命を試しているかのように戦い続けるシニカルな笑みが特徴の主人公「レイ・ブルームス」それは己の土俵に勝負を持ち込むための戦術であり、代償は自らの命を求められる。高い技術無しでは扱い切れない装備D.R.E.S.S.それを扱い、戦う、悪意と命の危険の中で擦り切れすぎてしまった少年「レイ・ブルームス」誰も信じられない、優しさなど信じられない少年は、なんの為に戦うのか。答えは。物語を読み解いていけば、わかる。
まず断言しておくが、この「D.R.E.S.S.」は“面白く”はあっても“楽しい”話ではない。 罪のある悪人は死ぬ。罪のない者も死ぬ。脇役はあっさりと死ぬ。重要なキャラクターも死ぬ時はあっさりだ。断末魔さえなく。 陰謀に巻き込まれ巻き込み、そして屍の山が築かれる。 人の命は、あまりに安い。 主人公____レイ・ブルームスは性格が悪い。 攻撃的で、嫉妬深く、皮肉屋で、他者に対して冷たく、人間不信で、そして得られなかった愛情を求める寂しがり屋だ。 ハーレムではあっても決して愉快ではない。 レイの元に集まる女は、皆どこか壊れている。歪んでいる。だがそれゆえ、レイを愛した。 そして長い。とにかく長い。百万字超えだ。 だが____それでも、この物語を読み終えた時、貴方は深い感銘を受けるだろう。それだけの魅力が、「D.R.E.S.S.」にはある。
生きるということは、どれほどまでに犠牲を強いるのか。明日一日を掴む為に、屍を積み上げる。暴力という分かりやすい嵐の果てに、人は人を傷つけ今日を生きる。 D.R.E.S.Sというパワードスーツを使う主人公が生きるのは、そんな近未来だ。 少年の暗い藍色の瞳は、殺伐とした時代を映す。肉親の愛を知らず、ただ戦いの技術しか知らない。恋人の手の代わりに握ってきたのは、拳銃のグリップ。教科書の代わりに覚えたのは、傭兵としての戦闘技術。 それでも――戦え。 命の限り――戦え。 糞みたいな人生と笑いながら――血塗られた明日を拝む為に戦え。 少年が駆るD.R.E.S.Sがブレードユニットを振るう度に、硬質の熱量が文章から溢れだす。それを彩るは、シリアスでシニカルな絶妙な台詞回しだ。良質の映画にも似たスピード感に乗って、私達は読み進めよう。このどこまでも熱く、クールな物語を。
”D.R.E.S.S.”という新型兵器の出現は戦争というシステムに変革を、世界にさらなる悲劇と混乱をもたらした。圧倒的な暴力が支配する戦場において、傭兵としてその名を轟かせていた少年、レイ・ブルームス。鬱屈とした日々を送っていた彼に、得体の知れないクライアントから不可解な依頼が寄せられる。曰く「3か月間、私の指示に従え」と。これが彼にとって運命を変える選択であるとも知らず。一人の傭兵は最も過酷な戦場へ身を投じることになる。依頼の先々で会う孤独な女達。彼らは己の与り知らぬまま、運命の渦に巻き込まれていく。クライアントの真の意図とは彼を待ち受ける任務の先にあるものとは驚天動地のストーリー展開、圧倒的ともいえる世界観、臨場感あふれる戦闘シーンがこの作品の魅力である。己の全てを賭けて世界に抗った男――レイ・ブルームス。その気高き一人の傭兵の、魂の咆哮を聞け。
“D.R.E.S.S”――それを纏うだけで常人とは思えない力を得ることができる。それ故に危険とも隣り合わせ。事実として世界の基準すらも変えてしまった。その中で主人公レイ・ブルームスの元に舞い込んできた依頼。多額の報酬の背景にあるものは何か?その先に見えるものは何なのか?たった一人の傭兵の少年を中心に渦巻く陰謀と葛藤。戦いを強いられるがために味わう試練と迫る決断。これらがトリガーとなり、彼をどう変えていくのか――。非常に奥深く、読み応えのある壮大なストーリー。読んでは損はない、読み込める作品。それがこの『D.R.E.S.S』だろう。是非、この機に読んでみてはいかがでしょうか?
まず、この作品にはすでに五人もの文才溢れるなろう作家たちがレビューを書いていることに注目してほしい。 そのレビューはどれも完成度が高くD.R.E.S.Sに対する愛が伝わってくる。 私は『さんざん』頭を悩ましたが彼ら以上のレビューは書けないという結論にたどり着いた。 はぁ…… よくもまぁ皆限られた字数であそこまで書けるもんだ…… ストーリーや主人公の魅力までバッチリ書かれている。 レビューのレビューになってしまったが要するにこのD.R.E.S.Sは面白いから愛され、愛されているからレビューを書かれるということだ。 文字数も驚愕の約100万文字だ。 面白くて、ボリュームがある。 最高じゃないか……。 『あぁやっぱり俺はレビューを書くのがうまくはないな』と思いながらこの辺で筆をおかしてもらう。ホントすいません……
ロボットの様な小型ではあるが巨大なパワードスーツ「D.R.E.S.S.」若き傭兵レイは、量産機を改造した自身の専用機で戦いをする。一見すればよくある話だが、只違うのは、彼は主人公らしからぬ所だ。汚く、優しさを感じられない言葉、言動は到底憧れを抱ける様なものではない。そんな彼が出会って行く女性たちは、そんな彼に引き付けられた。彼らもまた、不器用に生きていた。お互い足りない何かを、傷を舐めあう様に支え合って。強いが故に脆いその生き様――あなたの目で確かめてください。ハーレム物と呼ぶには綺麗に感じれないけど、これも1つの、人の姿で、愛の形。だからこそ美しいだと。
90万字。この数字だけ見ればだれしも一瞬ためらうだろう。かく言う私も全て読みきれてはいない。だが、長さに見合う、いや、長いからこそ一層、緻密な設定が、確かなセンスが、生きる。それは、否応なしに感じさせられる。ネタバレを避け、いうまでも無いセンスの良さを一つを挙げてみよう。DRESSという、本来ならば盛装、あるいは着飾る事などを意味する単語をして、兵士にとっての戦いという場の盛装、死装束であるパワードスーツを表す点だ。何より、決してDRESSが最強無敵の兵器ではなく、戦略の選択肢を増やした画期的な兵器であるという点に最大の好感が持てる。チート主人公がはびこる昨今(これは人のことは言えないが)、まさに兵器としての側面に徹した、パワードスーツSFというジャンルに対する最適解の一つと呼べるのではなかろうか。正直なところ、私ごときが評するにはあまりにハイレベルだ。
D.R.E.S.S.というパワードスーツが普及した世界。そんな世界の傭兵の一人である少年レイに、とある依頼がやってくる。その依頼とは依頼人が不明、目的も不明というものだった。危険は承知の上と依頼を受けるレイ。常に命の危険と隣り合わせの中、人の優しさ、時には冷たさに触れながら、依頼の真実へと迫っていく。依頼人の正体とは、目的とは・・・。レイの行き着く未来は・・・。それは、あなた自身の目で確かめてほしい。
D.R.E.S.Sとは、最強のパワードスーツである。パワードスーツとは、着るだけで身体能力が強化されるなどのバトルスーツです。D.R.E.S.Sの誕生により、世界は、戦争は変化を余儀なくされました。それによって、戦争によって経済が回る。そんな世界に変貌したのです。主人公の少年は、とある依頼者からの通達を受けて、戦争の渦中に巻き込まれます。また、ハーレム要素もあるため、色んな方が見ても楽しめると思います。是非、一度読んでみてください。自分に書けない系統の話、好きです^^これからも更新がんばってください!