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 その地で起こった出来事を全て知ることは出来ない。
 語り聞く物語ですら誰かを介しているのだから、直接目にしていない事を本当などと言い切るなど、本来であれば不可能ではないだろうか?

 ――だが気になる。

 積み上げた歴史に隠れる物語が気になる。
 風化した伝承に隠れる物語が気になる。
 語る者が失われ真実の姿を失っているのだとしたら、誰も知らないが故に気になったりもするものだ。

 伝わらぬ真実とは大抵の場合英雄譚ではないのだが……悲劇で終わった物語であろうとも、知ってみれば思い入れも生まれよう。
 ならば、そう――かつて何処かで起こった悲劇を知ってみるのもまた、一興ではないだろうか?


話数:全1話
ジャンル:

登場人物
主人公属性
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職業・種族
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時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録

その他要素