ララの古魔術書店 完結日:2014年8月8日 作者:主水/邑上主水 評価:★★★★☆ 3.8田舎村バージェスにある、母の代から続く古魔術書店「ララの古魔術書店」―― 魔術書の大手出版社「ラミア魔術書房」に顧客のほとんどを持って行かれているため、お店は開店休業状態。 そんな小さな古魔術書店で働く少女 「ララ」が、「とある事件」に巻き込まれ、王位継承を巡って内戦が続くこの国の行く末を左右するトンデモない事になっていく…… ※2014/8/8完結しました! 話数:全105話 ジャンル:アドベンチャー ファンタジー 異世界ファンタジー 登場人物 主人公属性 未登録 職業・種族 少女 時代:中世 舞台:未登録 雰囲気:シリアス 展開:未登録 その他要素 ガラス 仲間 国家/民族 成長 群像劇 魔法 注意:R15 残酷な描写あり なろうで小説を読む
完結おめでとうございます。完結ということでレビューさせていただきました。まず、思わず読みふけってしまった理由は、幾つも緻密に設計されたストーリーラインがとても素晴らしいと思います。ララの仲間達が幾つものラインに分離され、最後はひとつの目的に到着するという流れは主水さま独特の作風で完成された領域にあると思います。また、魅力的なキャラクター達が数多く出てきて、ぐいぐいと引き込まれていきます。登場キャラクター達のどんでん返しや、そう来たか、という流れの連続で、興奮すること間違いなしです!完結された作品なので、これを機会に一度読んでみては如何でしょうか?
何気なく読み始めてみたのですが時間を忘れてしまうくらいに引き込まれてしまいました。まず、世界設定。魔術の設定もそうなのですが、内戦が続く国の中で覇権を狙う各組織の謀略が絡んでくる…という物語の設定が素晴らしいと思いました。一人称視点ではなく、三人称視点で各組織の思惑を上手く描きながら、主軸となる主人公一行の流れに絡めてくる辺りがすごくうまい。次にキャラクター。主人公のララや、相棒のカラスのトトの掛け合いなど、笑ってしまうところもあるのですが、やはり魅力的なのが男性キャラクター。男性の読者も十分楽しめると思いますが、女性読者であればよりキャラクターの魅力にのめり込むと思います。そして物語構成。特に一章の最後でそう来たか、と思う大どんでん返しがやられました。とにかく面白い。ハーレム物や転生物ばかりで疲れてしまった、という方に特におすすめしたいファンタジー作品です。
主人公が売れない古魔術書店の店主、という設定にまず惹かれました。身寄りのないララちゃんですが、人語を解するカラスの相棒と一緒に健気に頑張ってます。ほのぼのとしたララちゃんの日常に忍び寄る不吉な足音。それは、辺り一帯を無に帰す『禁書』の存在。三つの勢力が激しく争う内戦真っ只中の国で、否応なく運命に飲み込まれていってしまうララちゃんの行く末から、目が離せません!ファンタジー、そして魔法という言葉にワクワクしてしまう方にはぴったりの物語です。第一章が完結したところですが、エピローグが次章への憎いプロローグになってます。一緒にじれじれしながら、続きを待ってみませんか?