評価:★★★★☆ 4.1
志半ばに生を閉じようとしている一人の若き研究者がいた。
「科学はもっと、人と世界を優しくできるはず」
死にゆく彼女は世界を憂い、ある方法で世界を変えたいと願った。潮騒音とシアン色蛍光の波紋の間に綴られた、過去からの最適解。
シンプルな選択と再生の物語。(あなたのSFコンテスト参加作品。短編予定。本作品の「SF」の定義はサイエンス・フィクションです)
※ 8/31の22時から1時間程度、下書き状態の第3話が自動投稿されていました。
この間に読まれた方、本当に申し訳ありません。
話数:全3話
ジャンル:パニック
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:全年齢対象
“キャラクターという要素を必要最低限度まで下げて、近未来SFの持つ””起こりうる未来””をとても魅力的に押し出すSF短編。『優しい世界』を実現するために、人為的に作られたウイルス。それは誰もが気付かぬうちに世界に蔓延っていた。あまりにも突然、何の前触れもなくウイルスは人類を蝕み始める。淘汰されてゆく人類。鍵となるのは、過去からの贈り物。ウイルスパニックの終幕が示すのは人類の恒久的な平和か、それとも緩やかな破滅か。”
ショートストーリーのSF作品で難しい単語は出てきます、専門知識があればより楽しめるかもしれませんが、知識が無くても十分に楽しめる物語です。もしも今この世界で同じような事態が起こったら…そのとき自分はどうなるのだろうか…彼女の独善の望む物は何なのか…少し背筋の凍るような展開、もしかしたら現実に有り得る話なんじゃないか、そう思わせるストーリーの展開がより話を面白くしています。読んでいると、思わずネットで専門用語を検索してしまうでしょう。そうなればこの小説の虜です。