評価:★★★★☆ 4.4
彼女は自由奔放で、感情豊かで、欲望や執着心に乏しい性格をしていた。だが掴み所がなく、どこか人生を悟達した様な態度を見せるかと思えば、鯉の死に涙ぐむ事も。
そんな彼女の魅力に、私は眩しさを覚えていた。
しかし同時に、ある覚悟を持ってもいた。彼女がふらりと私の人生に現れた様に……。
またふらりと私の人生から、消えてしまうであろう事に。
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:現代
舞台:未登録
雰囲気:シリアス
展開:未登録
注意:全年齢対象
人物の心情表現、風景描写が色鮮やか。絶妙な色あいの心情表現から生まれているこの物語は、まるで色別に明度と彩度を細かく分けた表のように多彩。そして、フィルターで視の風景を透かし、様々な要因の“色”を重ねる。彩なした景色を情緒的に、ロマンチックに感じさせる構成に拍手。人間らしい感情の“色合い”を大事に表現されている素晴らしい作品です。