評価:★★★★☆ 4.1
これは異世界の話。
北西の街では亜人は迫害を受けていた。
名も無い亜人の少女は追手に囚えられ、亜人収容所に入れられ『六』の番号を与えられる。
収容所での生活で片足を失った六の少女は、それでも亜人達の一斉蜂起を画策する。一方、世界を分断する壁の向こう側で生活するかつての王族の最後の生き残りの少年イリーズは、呪いに蝕まれ残り少ない寿命を二人の妖精と共に過ごしていた。
亜人である六の少女と、王族の最後の生き残りのイリーズ。
二人の出会いは、お互いにとってかけがえのないものになった。
話数:全73話
時代:未登録
舞台:異世界
雰囲気:シリアス
展開:未登録
その他要素
最近のラノベみたいに可愛い女の子といちゃラブなハーレムストーリーが読みたい人、異世界に転生して無双してるストーリーが読みたい人はともかく、それに物足りなさを感じている人にはオススメです。剣と魔法の異世界でも厳し過ぎる環境、脅威的な能力や武器を手にしても思い通りにいかない現実。お気楽要素は少ないですが、重い出会いと別れの話は読みごたえ十分です。
『小説家になろう』では珍しい大人の物語を連想させる小説です。ライトノベルな物語だけでは物足りない。と思う読者様にオススメします。『生命の花』は若干、苦い味のする――しかし、深い物語です。この小説の魅力を語るならば、まずは先程も挙げた物語が大人な感じがするところです。しかし、それだけではありません。文章力も物語に合わせたトーンで表現、描写されてます。そこが『生命の花』の最大の魅力です。ライトノベルだけではない、大人向けの小説と言えるでしょう。是非『生命の花』を読んで見てください。ライトノベルには向いていない。そんな評価をしましたが……ライトノベルだけを見る、それだけでは見識が広がりません。やや大人の味がするビターな小説も読む事で新たな道が開かれるかもです。皆様にも是非オススメします。皆様『生命の花』を一度拝読ください(^-^*)きっと病み付きになりますよ。