主人公は初めての一人暮しを、自分の彼女と、彼女の女友達四人と楽しく過ごしていた。
しかし彼には幼い頃に虐められていた過去があり、それが元で人との繋がりに意味を見出せずにいた。
そんなある日、彼は女友達の一人と肉体関係を持った事で、盲目的にのめり込んで行ってしまう。
だが、暫くすると女友達は別の男性と付き合い始めてしまい、彼の気持ちは暴走を始める。狂いかけた彼の良心は今の彼女への罪悪感に苛まれ、別れを決意するが、結局、女友達が自分の元へ戻ってくる事は無かった。
二人と別れ、自分が生きる意味を失った彼は死を決意するが、友達の真剣な言葉によって、彼は人の為に生きる事に自分の存在意義を見出す。
その後、人の為にと仕事に励んでいた彼は、ある同僚女性と親密な関係を持ち、彼女への恋心を募らせたが、何故か彼女は彼を遠ざけていた。
同じ頃、彼を心配していた女友達達は、フリーになった彼への想いを募らせ、昔のように一緒に過ごすようになる。
しかし、彼の恋心に気付いてしまった彼女達は、内に秘めていた想いを次第にエスカレートさせていく。倒錯した愛に暴走する彼女、初めて本気になった彼女、幼い頃の秘密を隠す彼女。それぞれの気持ちが一度に交錯した結果、彼は望まぬ別れを余儀なくされた。
そんな彼女達との別れの中、彼は自分の気持ちに従い、同僚女性と本音でぶつかろうとするが、やはり彼女は彼の気持ちを拒絶する。
届かぬ想いに打ちひしがれる彼は、ある日、車に轢かれそうになった子供を助ける為、自ら飛び込んで事故に遭う。
彼は子供を助けた事で人生を全うしたと思い込んだが、事故を心配して集まった彼女達に真実を気付かされる。
人の為に生きるだけでは、その人の幸せにはならない。相手の気持ちを考えて、初めて本当の幸せが訪れるのだと。
それを理解した彼は、同僚女性が隠していた過去の傷を受け入れ、二人で一緒に人生を歩む事を決意するのだった。
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