評価:★★★★☆ 3.9
剣士、魔法使い、盗賊、弓士、僧侶、商人などなど、世に存在するほぼ全ての職業の『基礎』スキルを習得するも、何処のギルドにも入団できなかった首席の冒険者アカデミー卒業生、ラッツ・リチャード。何でもできるけど何にもできない器用貧乏な彼は、一人孤独にダンジョンに潜ることに。
時には剣を振り、時には魔法を放ち、はたまた時には露店を開いて商人に。そこで彼は謎のゴボウらしき物体と出会い、既に存在も確かではない『魔王』の噂を聞きつける。※各章の頭にまとめがあります。読み飛ばしたい方はどうぞ。
※Arcadia様でも掲載しています。
時代:未登録
舞台:異世界
雰囲気:未登録
展開:未登録
主人公、ラッツ・リチャードは『史上最高の生徒』だ。弓術、剣術、魔術。僧職、賊職、商人職。全ての職や術に才能の片鱗をみせつけ、首席を総なめにした“究極の学生”。卒業後、鳴り物入りで就職活動を始めたラッツの前に、立ちはだかったのは嵐のごとき【不採用通知】であった。 「「「君には、ウチなんかより、もっと似合いのギルドがあるよ」」」細分化し、なかば特化型職人チームとなっているギルド社会において『全ての授業で首席の生徒』とは『全てにおいて中途半端な器用貧乏』でしかなかったのだーっ!!!! これは手数だけは多彩な初心者ラッツ・リチャードによる愚直で無謀で青臭い“就活戦記”である