星紡ぎのティッカ 完結日:2015年1月22日 作者:イツキ 評価:★★★★☆ 4.3星の光を紡ぎ、形を織り成す《星紡ぎ》の少年、ティッカ。しかし彼はある時を境に、力を使えなくなってしまった。大切なものを失ってしまった、あの日から――。 ※自サイト『猫が見た夢』にも同じ作品を掲載しています。 話数:全8話 ジャンル:ファンタジー 異世界ファンタジー 登場人物 主人公属性 未登録 職業・種族 少女少年 時代:未登録 舞台:異世界 雰囲気:未登録 展開:未登録 その他要素 特殊能力 注意:全年齢対象 なろうで小説を読む
物語の世界に引き込まれる、丁寧な描写が印象的な作品でした。 特に寒さと暖かさの対比が物語の軸と結びつき、全体に深みを出しているように思います。 主人公・ティッカは「星紡ぎ」の力と幼馴染の少女カペラを亡くしており、そのどちらもが「暖かい」印象の言葉で描かれます。対照的に、物語はほとんどが冬の夜を舞台にして進んでいきます。 カペラを亡くした罪悪感に押しつぶされそうになっているティッカは、星紡ぎの暖かさを忘れ、冬の夜の森をさまようことになります。 その先で、彼は暖かさをもう一度手にすることができるのか── 寒い、けれど暖かい物語。 ぜひ寒い時期の内に読んでみてください。 読み終わってから時間が空いてしまいましたが、レビューさせていただきました。 射月アキラ