百合が何よりも好きで、百合イコール空気と豪語する、どこでもいる男子高校生田代悠一は常日頃から同級生を幼馴染みとカップリングしている百合好き男子。そんな彼の幼馴染み木下瑞希は女の子が大好きな百合女子。
告白してはフラれてを繰り返す瑞希に振り回される悠一はある日突然、瑞希が同級生の女の子冬條雪と付き合うことになった事を知らされる。
翌日さっそくデートに出掛けるという瑞希から相談を受けるが、その会話を聞いていた悠一たちのクラス委員長に不純異性交遊しているのではないかと疑われ、委員長田仲琴美と共にデートにこっそり付いて行くことになる。悠一が何度も雪と遊びに言うだけだと言っても悠一の事を二重スパイではないかと警戒し、雪も自分の目を欺くための囮ではないかと頑なに納得しようとはしなかった。
それから数日が経ち、休日を利用して悠一は前から買おうと思っていた大ファンの小説を探しに書店を転々としていると偶然にも私服姿の雪と出会う。話をしているうちに雪は悠一の本当の気持ちについて尋ねてくる。
瑞希の事が好きだ、そうハッキリ答えた悠一の言葉を受け止めた雪は食い下がるが悠一に冷たくあしらわれてしまう。
そんな事があったが、悠一たちの周りはいつもの通りの日常が流れていた。女子3人で授業をサボったり、サボったのがバレて罰としてプール掃除をさせられたりして振り回されてはいるけど、どこか楽しく憎めない日々を過ごしていた。
とある日、慌てた様子で悠一の元にやって来た瑞希は悠一の手を引っ張り、ほぼ強制的に雪の誕生日プレゼントを買うのに付き合わされる。買い物の途中で琴美とも出会い、3人で雪のプレゼント探しをすることになったのだが、見知らぬ男性と一緒に楽しそうに買い物をしている雪を偶然にも見かけてしまう。
やはり普通の女の子は男の子を好きになるのだとショックを受けた瑞希はその場から走り去ると、自宅へ帰り、そのまま自室に閉じ籠ってしまう。
しかし、瑞希は幼馴染みである悠一の言葉で立ち直り、もう一度雪に会う事を決意する。
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