評価:★★★★☆ 4
女子でありながら類い稀な長距離ヒッターである主砲、ナツこと魚塚奈月を中心とする実郷学園は、ダークホース的な位置から今夏の甲子園出場を虎視眈々と狙っている。だがそのためには、春の選抜でも大活躍をみせたプロ注目の剛腕投手将野を擁する九里谷中央高校を倒さなければならない。
ナツの幼なじみである控え選手、日比谷タケルの目を通して戦いの行方、そして二人の関係の変化を描いていく物語。
【第8回アルファポリス青春小説大賞:大賞受賞作】
話数:全24話
ジャンル:
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:全年齢対象
「甲子園はそれほどでもない。あいつよりすごい打者はおらんかった」 先の選抜大会においてある強豪校の豪腕投手が口にしたその言葉は、その脳裏にある一人の少女を想起して発せられたものだった。 魚塚奈月。最も彼女と親しい少年・日比谷タケルが「ナツ」と呼ぶ彼女は驚天動地の打撃力を持った強打者であり、多大な才覚と自由気ままの伸びる心情を併せ持つ。彼女はその能力の高さと注目度から高野連より女子ながら公式戦出場を認められるのだが…… 非常に魅力的なヒロイン・ナツの美しく伸びる自由な、どこか不器用にも見える心情がなんとも魅力的な作品。彼女の幼馴染の少年タケルの視点より物語は描かれていきますが、彼のしなやかで強く覚悟に裏打ちされた優しさもまた見所です。二人の、旧知の間柄であり心の一部がぴったり噛み合っているような信頼関係も大きな見所。青春もの部活ものとしては勿論人物の魅力だけでも大きくお勧めできます。