評価:★★★★☆ 4.2
貴族にありえざる黒髪の娘として生まれた妾腹の末姫、シオン・ファーライト。
少女は若干一二歳にして、親族のクーデターによる王位簒奪を機に、追われるものの立場となる。
手にあるものは武断で知られた父王に師事した剣術。そしてひとりで生き延びるためのすべ。
隣国に亡命すべく一路ひた走る道すがら、立ち塞がるは魔剣をたずさえし魔人たち──"魔剣遣い"。
剣姫の行く末や果たしていかに。亡国の妾腹の姫(十二歳)が武断で知られる父王譲りの剣術を手に亡命する道すがら、立ち塞がる"魔剣遣い"をバッサバッサ斬殺していくお話。
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
私が、少女が大きな武器を振るう事に興奮を覚えたのは、テイルズオブシンフォニア(プレセアちゃん)が初でした。 本作はそれを超える夢中と興奮でした! 剣術を見事に使いこなすシオン! かっこいい! かわいい! 剣姫の魅力的設定、それを読者に魅せる秀逸な描写の数々、そしてシオンという一人の少女を神聖に書き上げる描写の数々!(特に『玖、妖剣・月白(上)』は必見!)最終話まで一気に堪能してお腹いっぱいになりました。
子供のお姫様が、刺客に追われて逃げる話と言えば、シンプルだが、作者の筆力の高さで、毎回、毎回がわくわくする展開になっている。作者のきー子先生は面白いと思える展開だけ書き、そこが過ぎたらさっさと連載を、終えてしまうだけあって、アクションも、ストーリーも十分な読みごたえを保っている。はっきり言ってもっと評価されるべき作品。なぜ書籍化されないか疑問だがやはり短いとファンがつきにくいのかもしれない。テーマや雰囲気を替えて第二部もやると、更に評価されるかも。