評価:★★★★★ 4.5
生来からの怠け者で、ぐうたらで、ろくでなし。「働いたら負け!」が座右の銘で、4行以上のセリフは寝てしまうという、神様からも、仏様からも、キリスト様からも、折り紙付きで、熨斗まで付けられたダメ人間・新居浜透が、事故で即死。魂が神様の元へ行き、神様はなんとか、異世界で魔王を倒してもらおうとチートまで約束して説得するが、平気で駄々をこねる。そんな新居浜君を見かねた、神様は一念発起。「変わりに神様が向うで働くから!」と言うが、それでも新居浜君は口癖である「じゃ、ま、そういうことで」と返すだけ。こんな、だらだら状態で、神様と新居浜君が、ふたりで異世界へ行くことになるが、なーんか、知らないけど、王様に会って、なーんか、知らないけど、伝説の剣をもらって、なーんか、知らないけど、お姫様救って求婚されたり、ハーレム作ったり、魔王を倒してしまう物語。
すべて、セリフだけの、ゆるゆる設定、ハチャメチャ転生記です。
主人公は本当にろくでもないやつなので、ご注意を!!※本作は「カクヨム」にも投稿しています。
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
主人公は、けして熱血漢では、ありません。こいつ、大丈夫かー?と、投げやりたくなるほどの心理が働きます。が、其処が逆に安堵感となってしまいます。助けられてる(?)と、言う自覚はさておき、周りの登場人物の奮闘に、思わず頑張れと、応援を送ってしまいました。日常的に、この物語のように、主人公を引っ張り出す方は、おそらく、多くはいらっしゃると、思います。支えられる。そんな、心情も含ませた、ストーリーとも、伺えます。読んで、癒され、和む。作者の方の表現がこれからも楽しみと、深く、幸を噛みしめました。