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時塚財閥の令嬢、時塚結衣は、恋人の本郷寺貴晃とともに、元許嫁の秋月財
閥の御曹司、秋月登に呼び出される。登は、今は刑事をしているのだ。
結衣と貴晃は、奇妙な死体を見る。
床一面に花が敷き詰められた中央に、心臓を一突きされた死体が転がってい
たのだ。花岡心療内科医院の院長、花岡修だった。
花岡を取り囲む花には、踏まれた形跡がなかった。雪密室の春バージョン
だ。
有力な参考人に三人浮かび上がる。
花岡夫人、琴音の元恋人、小塚則夫。
花岡の元親友、三木本
花岡の元患者、相馬秀一。
その捜査が難航する中、今度は、大型のグランドピアノが、四十階の立食パ
ーティーの席から、四十一階にあるフルコースを饗する食堂の隣の部屋に移動
する、という珍事が起こる。
その謎そのものは、すぐに貴晃によって解き明かされるが、その過程で近藤
沙保美の死体が発見される。沙保美の胸には、花岡を殺したものと同じタイプ
のナイフが突き立っていた。
しかも、このパーティーの司会者は、相馬秀一だった。
しかし、三木本も、相馬同様、沙保美殺害の動機があることが分かる。
そして、最後に相馬の元主治医の一人、駒田弘明が、満開の桜に囲まれた櫻
音女子学園のグランドの真ん中で、〝凍死体〟となって発見される。
しかも、誘拐事件のため、櫻音女子学園のグランドは数百人警官の視線によ
って、開かれた密室状態だったのだ。
ロシアの大指揮者、ガザエフの示唆の元に、貴晃の推理が冴える。
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:現代
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
その他要素
注意:全年齢対象