イツカ 完結日:2016年1月20日 作者:高瀬七芽 評価:★★★★☆ 4.3映画「スタンドバイミー」のように冒険しよう、そういう話が上がったのは、少女四人が中学進学で離れ離れになるからだった。最後の思い出と好奇心。 冒険内容をキューピッド様に訊ねよう、そこから始まる不思議な体験と友情の物語です。 話数:全19話 ジャンル:ヒューマンドラマ 青春 登場人物 主人公属性 女主人公 職業・種族 未登録 時代:現代 舞台:未登録 雰囲気:未登録 展開:未登録 その他要素 ホラー要素軽度 友情 夢 日常 群像劇 注意:全年齢対象 なろうで小説を読む
読み出したら止まらなくて、イッキ読みしました。 作品冒頭でも書かれている様に主人公の女子小学生四人組は映画「スタンド・バイ・ミー」の様に細かく性格分けされており、生活環境も違います。 そんな少女達のちょっとしたオカルティクな遊びから始まる小さな冒険は、その後の彼女達に大きな影響を与えて……。 展開の面白さに、優しい言葉の数々。途中何度か泣きながら読んだのは、僕にとってはもはや忘却の彼方の話だからか? 素敵な少女達の現実世界での冒険物語は、また成長の物語でもあります。 読むべし!
このサイトには埋もれさせるには惜しい作品がある。これもその一つだ。長らく更新が止まっていたためレビューを断念していたが、久々に更新され物語りが再び脈を打ち始めた。あらすじをざっと紹介しておく。四人の小六の少女の物語だ。卒業後には進路が別れることになる四人は記念となる冒険をしようと企てる。そしてどんな冒険をするかをキューピット様にお伺いを立てる。お告げはニュータウンの造成で失われてしまった祠を探せというものだった。小説の冒頭にもあるように少女版スタンドバイミーといった内容になるのだろうか。四人の少女は性格も家庭環境もバラバラだ。このあたりの作者のキャラの配置の仕方が実に巧妙だ。それを巧みな心理描写を交えながら描き出す文章力の高さもすばらしい。実によく練られている。ストーリーは日常を脱し、ようやく冒険の段階に入ったところだ。秋の夜長にピッタリの作品だ。