評価:★★★★☆ 3.7
「幸せになって」
淡く微笑む貴方は、私に背を向けて去って行く。泣いて縋ることをしなかった私は、強かったのか、弱かったのか。
貴方は知らなかったんでしょう。自分の言葉がまるで鎖のように、私を縛り付けることになるなんて。
それとも知っていたの? だとしたら、なんて残酷な人だろうか。――夢を見た。
目を覚ます。夢は思い出せない。私はいつも通り仕事に向かう。新規顧客は、カリスマ美容師と謳われる人だった。既視感を覚え戸惑う私に、彼は人が悪そうに笑う。
「思い出したら、教えてあげます」夢の香りが強まる程、苦しみは増していく。愛さなければ良かったのに、と声が聞こえる。
それでも“椿”は、“彼”を望む。まるで、よくできた呪いだ。
◆Twitterのお題アンケで決まった『それは鎖のように』を基に作成。
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:現代
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:全年齢対象