評価:★★★★☆ 4.1
戦後間もなく、東京周辺三十三カ所に突如出現した異空間。
〈こちら〉とは全く違う法則に支配された場所に繋がる「そこ」は〈不可知領域〉と命名され、いつしか〈迷宮〉と通称されるようになる。それから半世紀以上が過ぎた現在、〈迷宮〉はレアな物質を採取するための場所として認知され、東京という都市の風景にすっかりとけ込んでいた。
それら〈迷宮〉に挑む探索者たちは、一攫千金を狙う者か、それともなんらかの理由で一般社会から弾かれた訳ありか。
とにかく、まともな人間が迷宮に入る例は少なかった。その不可知領域、通称〈迷宮〉に入ることを目的とする城南大学不可知領域研究会も、当然のようにまともな人間はほとんどいない変人の巣窟だった。
十四歳から迷宮に出入りしていた早川静乃は、入学した直後にふかけんというサークルに誘われ、ものの弾みで入会してしまう。
これは様々な事情を抱える大学生たちが、迷宮とどうむきあい、格闘していったのかという記録である。
……たぶん。
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:現代
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録