評価:★★★★★ 4.5
瞳が結晶でできた一族、白縹。日々精神修練し、心へのダイブを常態化させた特殊な精神性を持つ彼らは大出力魔法を撃つ兵器として大国に飼われる。静かに反旗を翻す紅玉、藍玉、緑玉を中心に友情と愛情が渦巻き、宝石の仲間が集い、大国の頭脳「マザー」へ一撃を加えるべく活躍する。
※基本シリアスとコメディ半々、ハッピーエンド万歳。前半は重症シスコンが二人、重症ブラコンが一人。後半はかなり恋愛甘々状態になります。
上のあらすじはなんだったんでしょうね…※R15 少々病的な精神描写があります。
※メクるさんにも同小説公開
話数:全443話
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
まずあらすじからグイグイ引き込まれる濃密な世界観。独自の用語が多く出てくるにもかかわらず、全く読むのが苦痛ではない。なんだこれは! 魔法か! 白縹の力なのか!?……という感じで読み進めましたが、いやはや面白かったのでオススメです。主人公たちの目的がはっきりしているため、話も追いやすく良い意味で頭を空っぽにして読むことができます。文章も非常に重厚で、キャラクターの感情や思考が伝わって来やすい。王道な展開に、恋愛要素も散りばめられ……すごいですね、ラストでそのすべてが綺麗にまとめられています。壮大な世界観で描く少年少女の物語。これを機会にあなたも辿ってみてはいかがでしょう?あ、ただ夜読み始めると先が気になって眠れなくなるので注意! 僕はこの作品のせいで徹夜してしまいました 笑
瞳が宝石で出来ており特殊な能力を持つ種族「白縹」。人でありながら家畜さながらに管理され兵器として使われる。ずっと続いてきた不条理に一撃を加えんとするそれぞれ稀有な宝石の瞳を持つ少年二人と一人の少女。彼らの水面下での静かな戦いが周りを巻き込み、変わらないはずのモノを変えて行く。大いなるマザーとの闘いを主軸に、成長していく少年少女たちの恋愛を織り混ぜた少し不思議な世界のお話。本編は終了して後日談に入ってます。視点がその都度変わるので最初は戸惑いましたが、話が進むに連れて気にならなくなりました。恋愛に魔法に少しのSFテイストと欲張りなお話ですが、秋の夜長のお供に如何でしょう?