評価:★★★★☆ 4.1
奥村大智、十七歳、引きこもり。
丸一日寝ていただけなのに世界はゾンビパニックで崩壊してる模様。
ゾンビ映画ですら尻尾を巻いて逃げ出すレベルの感染力。
ひょっとしたらアイアムレジェンド。自室には当分の間は持ちそうな食料。
まだ通っている電気水道ガスネット回線。
なら俺の生活に変化なし。いやぁ、ひきこもりっていいですねぇ。
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続編、もといスピンオフ連載開始しました(完結済み)「終末世界の歩き方。」http://ncode.syosetu.com/n9863de/ です。続編ともどもよろしくお願いします!twitter始めました。なにかしら呟けたらいいです→ @umi_ueno
2019/7/1よりカクヨムでも公開。まだまだ感染させるぞ
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
シリアスかつ現実的な結末で、それが良かったです。無線の会話シーンなども結構リアルに想像できてしまい、短いながらもグッと来るシーンでした。短編ながら心に残る名作だと思います。(最強人種とLv999の村人の作者で知られる方が唯一のブックマークをしていたのがこの作品だったので、興味を持って読みに来ました。あまりメジャーな作品では無いのかしれませんが、面白かったです)ちょっと不満があるとしたらフロントガラスを目覚ましで割ったとかそういうところくらいでしょうか。一般的にはダイソーのプラスチック製の数百g程度の質量しか無い軽い目覚ましを想像してしまうので、なんかギミックを考えて使っていたりするか、高級な大理石の重い目覚ましが家にあったとかなんかそれらしい理由があればもっと良かったかもしれません。それと、目覚ましをポンポン序盤から安易に使ってしまうのもちょっと違和感でした。
小説家になろうやノクターンノベルズ含めてゾンビ物は沢山あります。本作品はタイトルからしてネタに走ったと思いきや、物語としてシッカリと作り込まれた良作であります。 ただ物語のラスト近辺の展開は賛否両論があるかも知れません。 私個人は物語として納得はしていますがあれ以外の結末は無かったのかとか考えています。 最後に、この作品はずっと引き籠もってばかりではいられない、必ず外の世界に歩んで行かなければならないと言うメッセージが込められているように思えます。 ゾンビ物が好きな方もそうでないか方も是非ご覧ください。MrRでした。