評価:★★★★☆ 4.2
国王陛下はこれまでに五人もの王妃様たちを追放し、あるいは死をお与えになりました。全てはお世継ぎを得るためだけに。
そうして六人目の王妃になったこの私のお腹には、陛下が王子だと信じる子が宿っています。でも、私は喜べません。私は、この子のために殺されるような気がしてならないのです。ヘンリー8世を下敷きにした創作です。
子供を愛せない母親が登場します。人によっては不快かもしれませんのでご注意ください。
話数:全15話
ジャンル:ホラー
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:ざまぁ
残虐な王が望むのは、自分の世継ぎとなる男児の誕生。これまで五人の妃がそれを叶えることができず、命を散らしてきた。そしてむかえられた六人目の妃。彼女はお腹にいる子供にそっと呟く。『ーーこの化け物め、お前なんて死んでしまえ』そんなある夜、王が大怪我をしたとの知らせが夜の帳を引き裂く。妃は手で顔を覆った。その顔は密かにーー笑っていた。嬉々として死に際の王のもとへと馳せる妃。王のどす黒く干からびた手は臨月の妃の腹に触り、生気を取り戻す。爛々と輝くその瞳に妃は戦き、王に寝具を押しつける。部屋に響き渡る悲鳴、飛び散る血飛沫、その瞬間張り裂けた腹。妃は血塗れの羊水の中で意識を失ってしまう…。ーー産まれた子供は果たして本当に化け物なのか…?それを確かめるのはあなたしかいない。