評価:★★★★★ 4.5
平々凡々な毎日を過ごしていた少年・朝比奈鶫(あさひなつぐみ)。高校を入学してしばらく経ったある日、クラスメイトの少女・雪代瞳子(ゆきしろとうこ)に襲いかかられる。彼女は鶫を「妖怪」と呼んで憎悪しているが、何の心当たりもなくて――。(和物/現代×戦国/妖怪)
※「白昼ノ肆」までは魔法のiらんどからの連載移転に伴う加筆修正版です。話の展開に関わる差異はございません。以降は完全に小説家になろうのみでの連載になっております。
※戦闘描写、流血描写等含みます。苦手な方はご注意ください。
雰囲気:未登録
展開:未登録
ファンタジーの皮をかぶった哲学的な作品です。 生きる上で何が正しくて何が間違っているのか。渦中にいるうちは気づかないそれに、果敢に挑む主人公たちが印象的です。 勧善懲悪なんて現実にはなくて、主人公たちが悪いことをまったくしなかったわけではないし、悪役にも言い分はあるし、見方を変えれば善悪が変わってしまうあたり、リアリティがあります。 それでも幸せのために敵を退ける強い意志、エゴとエゴのぶつかり合いとも言えるような、ある種自己中心的なヒトの在り方を書ききった作品だと思います。