評価:★★★★☆ 4
世界初のVRMMOである『ガイアクラフト』は、ある日突然ログアウト不可のデスゲームへと変貌を遂げた。ゲームの創造者である少女は嗤って告げる、生きて帰りたくば自分以外全てのプレイヤーを殺害せよと。「ふざけるな、そんなことできるわけがないだろう」プレイヤーの一人であるゲンタは声を荒げ、その理不尽に抵抗する。彼に反発する者はいなかったが、賛同する者もまたいなかった。ガイアクラフト――死の坩堝と化した巨大な箱庭は、すでにゲンタ以外のプレイヤーが愛想を尽かして去った後だったのだ。これはクソゲーを量産する少女と、クソゲーにひとり取り残された男の物語である。
話数:全6話
ジャンル:異能バトル
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:全年齢対象
バグの多い過疎VRMMOがタイトル通り、デスゲームになる話。コメディとシリアスの配分はコメディにほぼ全振り。 基本つっこみ役の主人公ですが、良い性格してます。 ゲームの創造者かつ管理者である少女と主人公を中心としたテンポの良い展開、会話が魅力的です。 サクッと読めて、とても笑えるので、是非読んでみてください。
バーチャルリアリティ技術によるMMORPG。 システムが支配され、ログアウト不可能に。 ゲーム内の死が現実の死になる、デスゲームが行われる。 脱出するには、プレイヤー同士で殺し合わないとならない。 昨今では珍しくなくなった、ラノベ的設定だろう。 しかしこの作品は、他の類似設定作品とは、根本的に異なる。 サービス開始前から大望されていた作品でもなく。 人類の何割かがプレイしてるような歴史的ヒット作でもなく。 クソゲー。 サービス利用者がいないという、別の意味で死んでしまってるゲーム。 この次点で「デスゲームできねーよ」とツッコみたくなる、笑いの種がどう芽吹くのか、是非一読を。