評価:★★★★★ 4.5
魑魅魍魎蠢く裏の世界の楔であり防壁である男、『死屍柴ヒルイ』が急な引退を表明した。裏の世界のトップである『十大組織長』は各々の組織の若手を一人ずつ排出し、二代目ヒルイを決めることになった。希代の殺し屋、人間を越えた化け物、殺人鬼。十人の候補者と、死屍柴ヒルイの推薦者を含めた十一人が死屍柴ヒルイの名を求め争いだす。どの組織が二代目死屍柴ヒルイを輩出するのか。強さが全ての世界の利権争いが今始まる!
話数:全153話
ジャンル:異世界ファンタジー
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:現代
舞台:未登録
雰囲気:ダーク
展開:未登録
注意:残酷な描写あり
タイトルの読み方がわからない方も多いとは思いますが、死屍柴ヒルイ=しししばヒルイと読みます。殺し屋の出る小説は多くあれど、この作品はキャラクターの強さに関しては、一歩抜きに出ていると思います。このキャラ強さの理由は、主人公を明かさない(もしかしたら決めていないのかな?)にあると言えます。章ごとに各キャラ視点で話を進めているので、すべてのキャラクターが主役のように感じさせてくれる作品です。 読み進めながら自分の好きなキャラクターが生まれ、そして死んでいきます。この作品ではキャラクターが死にます。好きなキャラクターも死にます。主役っぽく描かれていたキャラクターも死にます。恐ろしくキャラクターが死にます。 キャラの伏線や、繋がりは読んでいて引き込まれる作品です。好きなキャラクターを見つけ感情移入しながら読んでいくと、引き込まれること必須の作品ですので、ぜひ皆さんも読んでみてください!
この作品の特徴は、なんといっても登場人物のキャラクターですねっ。メインキャラクターが十一人いるんですが、一章ごとに主役になるキャラクターが変わるので一章一章楽しめます。最初の三章でだいたい好きなキャラが固まってきて、そのキャラが主役の章が来るとキターって感じになっちゃいますね。登場キャラはみんな灰汁が強く読んでいて好きになっていきますが、どのキャラも不幸です。各々目的や悲惨な過去があって、頑張れ、勝ち上がってくれって感じになりますが・・・そんなキャラたちがどんどん死んでいきます!えっ、この子死ぬの?って感じで唖然とする事もしばしばです。結末が近づいているようですが、私の好きなキャラも死ぬんじゃないかとハラハラですねっ。殺し屋や殺人鬼が出る作品が好きな私としては、各キャラクターの所属の組織設定等にも惹かれますね。ちょいグロが大丈夫な方はにはぜひ読んでもらいたい作品ですっ!