たとえ失われたとしても、それは恋だった 完結日:2016年5月15日 作者:ぽぽりんご 評価:★★★★☆ 4.3「――夢だったら、よかったのに」 彼女は、そう呟いた。 本当に、夢だったら良かった。 夢のように。楽しく、いつまでも過ごして。 そして目が覚めれば、またいつもの日常が始まる。 そんな幸福を、願っていた。 これは、そんなお話。 三人の中学生が、ほんの少しだけ中学生をやり直します。 ※この小説は、アルファポリス様にも掲載しています。 話数:全9話 ジャンル:ラブコメ 恋愛 現実世界恋愛 青春 登場人物 主人公属性 未登録 職業・種族 中学生 時代:現代 舞台:未登録 雰囲気:ほのぼの 展開:未登録 その他要素 ビターエンド 失恋(物理) 悲恋 日常 注意:全年齢対象 なろうで小説を読む
まるで灰色の都市に一つ一つ色を加えていく、そんな暗から明へと一転二転するストーリー、読み終わった後に頭に残るほのかな苦みと甘み。キャラの躍動感や表現、甘くて苦い恋愛、その全てが合わさって素晴らしく完成度の高い小説になっていると言えよう。ほんの少しであるが謎が含まれており、彼らに取り巻く謎を確認して貰いたい。話数が多くなく、気軽に読めるので、是非見てほしい作品である。
先ずこれだけは言っておこうと思う。この作品には小説家になろうを席巻している異世界ファンタジー要素は一切ない。すらすらと読みやすい文章。セピア感漂う雰囲気。それでいて、クスっと笑ってしまう場面も散りばめられている。レビュー時点では未完結にて、この作品がどのような結末を迎えるのかは分からない。タグにビターエンドとある様に、ただ幸せなだけの結末は訪れないのだろう。それでも言える事がある。最後まで読んだ時、きっと貴方の心に一欠片の何かが残されている筈だと。だからあなた自身の目で確かめてみて欲しい。彼等がどのような結末を迎えるのか、そして貴方の心に一体何が残されるのかを。