評価:★★★★☆ 4.4
ふと思い立って、数年前にYahooブログ(Меч и Щит Японий http://blogs.yahoo.co.jp/totdjo)に掲載していたものを、今更ながら、多少の修正を加えて再掲することにしました。ご隠居様のお城でエルブンボウと隻眼の黒龍を手に入れたわたし(女性です、念のため)は、策略によってウェルシー伯領を乗っ取り合法的な支配権を確立し、諸事情により違法麻薬の販売や皇帝暗殺などを行い、その後、領内で発生した騎士団との争議行為もどうにか落着、帝国宰相に依頼された御落胤捜索にも一応の決着と、ホッと一息の今日このごろです(以上、Ⅶまでの話)。そんなある日、帝都から勅使がやって来て、「皇帝陛下の葬儀に出席せよ」とのこと。仕方がないので帝都まで出向くと、一連の弔いの儀式の中で、何やらブタのように太った怪しい男に出会います。その男は、意外というべきか、バイソン市(自由市)の市長ルイス・マンフレッド・アイアンホースと名乗り、現在は市長選の選挙戦のさなかとのこと。わたしはアイアンホースから、ウェルシーと宝石の取引をしたいと持ちかけられ、基本的に了承します。ただ、その取引は、(万が一の可能性で)アイアンホースが選挙で敗れれば白紙撤回される可能性があるというものでした(ゆえに、いかなる手段を講じても、アイアンホースに市長選に当選してもらう必要がある)。わたしはアイアンホースが順当に勝利できるようバイソン市に出向くのですが、行った先では、白ずくめの反対派集団や、非常に過激かつ個性的なアイアンホースの娘など、とにかく、一筋縄ではいかない……
時代:未登録
舞台:異世界
注意:R15