評価:★★★★☆ 4.1
サバイバルゲームに興じていた一人の青年はある日、帰り道を見失い、気がつけば深い山中にいた。訳の分からない状況に戸惑いながらも、成り行きから一人の着物姿の少女を助けることに。
そして物語は幕を開けた。明治時代という名の異世界を背景に。
呪法、西洋魔術、妖物、怪異、魑魅魍魎――教科書とは違う時代を駆け抜けろ!魔銃の銃火が文明開化の華開く時代を鮮やかに貫いて。
サバゲー仕込みの戦術は、時代に取り残された刀への手向けとなりて。
戦う意志を弾丸へと昇華させ、二挺の銃声が唸りをあげる。
話数:全125話
ジャンル:タイムトラベル
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:残酷な描写あり
埋もれた良作、これを読まないだなんて損をしていると断言できる!サバゲーをしていた主人公ですが突如見知らぬ場所に飛ばされます。そこは明治時代の日本かと思えば何故か妖怪などのわけのわからない存在がいる世界。多くの人の協力を得て明治を生きる主人公に襲いかかる様々な出来事。思いがけない敵として現れた存在に動揺しながらも国を守るため主人公は銃弾を放つ。あらすじはだいたいこんな感じですが、オススメしたいのは心理描写の上手さですね。敵味方問わずしっかりと書かれていて非常に感情移入がしやすくて大満足でした。なんというか敵にも事情があり戦っているのだなあと感じさせられましたね。ちなみにサバゲーについては知識がなくても大丈夫です。私も詳しくは知りませんでしたけど問題なく読めました。命を燃やし己の信念のために戦う者たちの熱き物語、そんな物語を読みたい人は是非一度読んでみてください。
平成に生きる主人公がトリップした先は、文明が花開いて間もない明治の世。この時代、絢爛の光もあれば、影で蠢く闇もあり。魔の蔓延った異世界明治を生き抜くため、彼は決断する。その手に持ったのは、二挺の実銃。その心に据えたのは、絶望にも霞まない覚悟。熱く冴えた銃口を向ける先は、かつての――。さて。そんな燃える展開を担うのは和洋折衷、魅力溢れる美男美女。この作者様、心情描写が格別上手い。敵味方、全ての人間にドラマがあり、譲れないものがある。命を賭し、帝都に凜然と咲き立つ彼らはどこまでも勇ましく、煌めいて。さあ、心を打ち据え、高鳴らせ。熱い彼らと異世界明治を堪能すべし。
あまり知られていないが読んでみたら引かれてしまった、サバゲーと言うジャンルがあまり興味の無い人にも読みやすくキャラクターも良い感じで何故この小説が評価されていないのか?一度で良いからサバゲーと言う色眼鏡で見ずに目を通すことオススメしたい、先が楽しみな作品だから永く連載されることを祈ってます、俺も明治に行ってみたい
皆様はサバゲーと言ったら何を思いつきますか!?生死を彷徨う危険な闘いだと想像つくはずです。しかし、この物語はサバゲー中に明治へタイムスリップしてしまうのですから、誰もが想像出来なかった展開が書かれているのです。サバゲが好きな人も、明治の歴史に詳しい人にも読んでいただきたいと私は思ってます。皆様もこの作品を読んで、サバゲと明治の物語のスパイスを味わってみてはいかがでしょうか?
タイムスリップ――それを描いた物語は数多くあれど。 『明治』という世に送られる物語は早々ない。 そしてこの物語が描き出す『明治』は、中途半端な、言葉だけの物ではない。 そこに躍動する時代の匂い、そして風が香り文明開化の世界が目の前に広がるような描写。 『明治』と真っ向向き合う一也の姿勢は、書き手の物語への「逃げない」姿勢にも通じるのではないだろうか。 その信念が、登場人物に宿り光る。 一也と共に行く少女、そしてその時代で出会う人々。 かつての仲間との再会、そして戦い――。 時代の狭間とも言える『明治』の世界。そこには現代にはない華やぎがある、そして闇がある。 現代には出せない色、そしてどの空想世界にも描き出す事のできない色。 現実とファンタジーを巧みに織り交ぜながら。 黒の銃士、三嶋一也がその時代で何を見、何を感じ、何と戦うのか。見守っていきたいと思う。
私にとって久々の長編小説ヒットだった。ただのタイムスリップものかと思いきや、まさかの魔法が使える異世界トリップものなのである。主人公はサバゲーの帰りに突然迷い込んだ「似非明治」で、自分が持つスキルを最大限に生かしながら悩み迷い、成長していく。この作品の魅力は、まず世界観にあるだろう。呪法や妖といったイレギュラーが当たり前のように存在しつつも、その癖風景や食べ物、乗り物にはしっかりと明治日本の面影を残してくる。また専門知識がなくてもある程度わかりやすく解説してくれているため、サバゲーってなんだ?というような人も苦無く読み進められる。戦闘シーンも間延びがなくリズミカルで、時間を忘れて読み込んでしまう。時代と武器と魔法とが絶妙なバランスで組み合わされた舞台に、気づけば引きずり込まれていること間違いなしだ。戦闘には巻き込まれたくないけど、私も明治にタイムスリップしたい……
サバゲー好きだった大学生の主人公次元の狭間に巻き込まれたらそこは明治時代だけと式神とか魔法とか…最初のレビューの人の言うとうりに引き込まれる内容です。何よりも感じたのは「作者は頭が良い」誤字脱字もたぶん無いと思います間違いなく良作ですこのまんま実写化しても面白い程スピード感もあります内容は巧妙な伏線も張ってあったりしますのでこれ以上の迂闊な紹介も憚られます。異世界最強ツエー!ハーレム大好き!な、私ですが、ノンハーレム、多分ノンチートな主人公が少しだけ平行世界な明治時代で生きる葛藤や「色々」な事を一緒に体験してみませんか?
丁寧に織り込まれたストーリーに活き活きとしたキャラクター。時代考証も武器の描写も見事で作者の力の入れようがわかります。物語のテンポもよく、一気に読みふけるに足る良作です。 レビューさせていただいた時点でブクマ90前後ですが、明らかに過小評価ですね。 今後の展開に目が離せません。 あと小夜子さんかわいい・・・