評価:★★★★☆ 3.8
「そうだ! バスケしよう!」
バスケ観戦が趣味の女の子、八上璃々がそんなことを言い出したのは、中学も卒業間近の事だった。
ひょんなことから自らバスケットボール選手になることを決意し、高校生からバスケ部に入部する。
仲間たちとの出会いと、過酷な練習の日々の中、バスケの楽しさを再確認し、そして厳しさを思い知る。
今まで見ることしかしてこなかった。だから、知らなかったんだ。観客席から観ることと、コートの上に立つことの絶対的な違いを。
バスケって苦しいことばかりだ。
でも――※この作品はフィクションです。実在の人物、団体、地名、大会結果等、一切関係ありません。
※下の方に登場人物紹介があります。続編のリンクが下の方にあります。
話数:全34話
ジャンル:
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:全年齢対象
スポ根ものの小説があると聞いて、昨日の夜中からずっと読んでいました。すごい面白いです。自分は高校の頃バスケ部だったのですが、どうしてもあの時の部活の思い出が鮮明に蘇ってきます。独特なバッシュの音。実際の試合でスリーを決めたり、ドライブで相手を抜いたあの爽快感。なんだかちょっと読んでいて苦しくなってしまいます。こういう感情をなんというのでしたか。個人的には、璃々が敗戦処理でも構わないから試合に出たいと息巻いていた部分。ここが一番胸にきました。やっぱりどうしたって試合には出たいもんです。練習試合なんだから負けたっていいと思っちゃうもんです。でも負けると悔しい。勝ち負けの感覚がリアルになっていくあの感じ。文章や展開からすごい滲み出ていました!!長文になりましたが、是非とも読んでいただきたい!!
小説でスポーツを熱く書くのって難しいと思うのですが、こちらはほんとうに面白かった。読者を飽きさせない数々の工夫と、確かな描写力で描かれる臨場感、そして丁寧に練られ意思をもったキャラクターたち。ちゃんと読み手が個性的な部員たちとともに、泣き、笑い、手に汗握れる良作でした。試しに一度数話でもよいので、様々な人に読んでもらいたいと思いました。
初レビュー失礼致します。この作品は学校の体育の授業で習うようなレベルの予備知識さえあれば十全に楽しめる作品となっております。スポーツ物の作品だとルールがわからなくて読みにくいと敬遠される方もいらっしゃるかもしれませんが、わかりにくい部分は解説が挟まっているので問題なく読めます。会話のテンポもよく、読みづらい箇所も無かったので、手軽に読めると思います。完結しているので、残り話数的に最後の展開が読めてしまったのは残念ですが、その完結した先の展開を各々が想像を膨らませていくのもまた一つの楽しみ方なのかなと思いました。欲を言わせて頂くならば、腰を据えて3年生編までやっていただきたかったかなと思います。彼女らの成長を最後まで見ることが出来ずなんとももどかしい!伝えたい事はまだ沢山ありますが字数が足りないのでこの辺りで。この作品に出会えてよかった。作者様とレビュー先駆者様に感謝を。
小説でスポコンをやることの難しさを痛感した作品です。 どうしても読者に対して、一定以上のバスケットの知識を要求してしまいます。プレイした経験、もしくは試合を観戦する習慣がないと、特に試合のシーンは頭に入りずらいかもしれません。 それでも、この作品は面白い!! 『愛と勇気とお姫様 その3』あたりから勢いを増して面白くなり、楽しさを知る→辛さを知る→試合へと言う王道の展開の後の、伏線回収が纏まりも良く、感動を誘います。 スポコンと言う人気を獲得し難いジャンルで、これだけのPVとPTを得た作品です、読んで後悔はないはず! 是非ご一読を!!スラムダンク熱中していたあの頃に帰りたい