評価:★★★★☆ 3.5
グエンドリンはソファにうずくまり、頭を抱えていた。
当然だ。人が窮地に陥っているときに、女そっくりのロボットが機械らしい規則正しさで歩き回っているのを眺めるのは精神衛生上いいとは言えない。
「さて、どちらが切り出しますか?」
グエンが鼻を鳴らすとロボットは手に持っていた書類を差し出して厳かに口を開いた。
「ご存知の通り、我が家の家計は火の車です」
「再確認をありがとう」
「おかしいですね。まだ私の小言が必要ですか? 仕事を探すのはどうでしょう。世界中で誰かが誰かを殺したがっているはずですよ」金欠の殺し屋グエンは、今日も助手のゾラックに嫌味をいわれる日々。
さすがにまずいと思い、仕事を受けるが依頼主は13歳のお嬢様。お嬢様の命を狙う人物を殺すべく調査を始めるが、邪魔が入ったり、命を狙われたり、会いたくない昔の知り合いとか出てきて事態は混乱する一方。
ゾラックの皮肉に耐えながら、グエンは調査を進めるが……。
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録