評価:★★★★☆ 4.1
魔法陣の上に姿を見せたのは頭陀袋を被った殺人鬼であった。魔王軍による侵攻を受け、かつてない危機に陥ったエルム帝国。今迫る危機を乗り越えるべく、第三皇女の手によって伝説の勇者を召喚する魔法を行使した筈だったのに現れたのはどうみても殺人鬼だったのである。戸惑う皇女、叫ぶ皇帝、そしてほくそ笑む魔王と――無言の殺人鬼。
異世界に君臨した殺人鬼は果たして世界の希望か? 絶望か?※以前短編で書いたものを連載版とした作品です。
※完結致しました。
話数:全19話
ジャンル:
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
現代に於いて、何らかに依存する=依存症 とのことは解明されているのだが、そこを敢えて依存する…解っていて依存する…つまりこの作品は、読む=依存症に疾患する。薬物を静脈注射するかのごとく、そう、読む=病気になるのだ。それほど素晴らしい没入感(語弊は恐れない)。もうタップする指が止まらない。作者さんよ、どう責任とるの?というレベル(笑)自分で言うのも烏滸がましいが、今まで一万に届くほどの優秀な小説を読ませていただき、それ相応の評価を下しても許されると自分では思っている私ごときが言わせていただけるのならば、こんな小説は初めてである。もちろんいい意味でである。一にも二にも。小説を読もう、もとい、読め!!!…で、ある。