評価:★★★★★ 4.5
どの国家・組織にも帰属しないフリーランスの工作員、ルビー・チューズデイ。テロ組織ASISによる核攻撃を防いだ彼女は、その裏で暗躍していた謎の組織『シンジケート』を追って単身イギリスに飛んだ。しかしそこで彼女が遭遇したのは、シンジケートの刺客。そしてASISが英国首相の暗殺を目論んでいるという情報だった。英国諜報部MI6の依頼を受け、チューズデイは殺し屋『ラサーサ』を追い始めるが……。
女スパイ、ルビー・チューズデイの活躍を描く本格スパイ冒険小説、第二弾。
話数:全13話
ジャンル:アドベンチャー
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
その他要素
なんとなく対立構造を読み解くまでの前半が、だらだらしてました。しかし、ある人物の過去から現在をさかのぼり始めると、続きが気になり、一気に読み通してしまいました。ひきつけるものがあると思います。残念なのは、後半の展開が早すぎる感じです。ある人物の行動の理由と、それを追いかける主人公の下りが薄いような感じがして、え、終わりなんだと思ってしまいました。せっかく、一癖も二癖もあるキャラクター(ゴスファッションとか)が登場してきたのに、今後に期待するしかないじゃないですか。FARCRY3だったりMETALGEARだったりGTAだったりしますが、それはそれでいいスパイスのような気がします。読み手の方々が抱くルビーのイメージは多々あるかもしれませんが、個人的にはブラックウィドウではないなと思いました。ギムレットには早すぎる。今後どうなるかますます楽しみです。
僕はミシェル・ロドリゲスが好きなんですけど、彼女が性的魅力にあふれていても、彼女の魅力というのはそこにはないと思うんですよね。 男すらくってかかれるような、タフな側面。ルビー・チューズデイとは、そうした新たなタフガール・ヒロインです。 男を籠絡するようなセクシャリティなぞ必要なく、男すら凌駕する能力の高さ、それを裏付けるような余裕あるウィットに富んだ言動。 そんな彼女の冒険がまた読める!こんなに嬉しいことはありません。さあ、あなたもこの素晴らしき冒険小説の世界に漕ぎ出しましょう。 タイトルの通り、ハートブレイクされること請け合いです。