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「僕は時を止めました。時計が止まったんじゃなくて、時が止まったんです。――二時三十七分でした」
人間が世界の法則に介入し、核をはじめとする数々の兵器が無効化され、同時に文明機器も次々と使用不可となった未来世界。世界会議で終末が語られている中、世界のどこかも知れない町のはずれに建つ館を、シュミットは来訪する。
終末後の大きな鍵となる〈やさしすぎる永遠〉を完成させた【男】は次のような予言を行う。「これから五人、人死にが出ます。気をつけておいてください」
誰からも愛されていた娼婦イザベラ・カストールの殺害。犯行声明からシュミットの滞在する食堂の下宿人、元軍人ヘル・ヨーゼフへの復讐という疑いがかかる。食堂の女将マヌエラとその息子アグスティン、帰還したHと呼ばれる青年。そして【男】と同様に名前をなくした【女】……
〈やさしすぎる永遠〉の正体とは? 連続殺人事件の犯人は? それぞれの人物の思うところとは。終末前夜の世界のある町を舞台に繰りひろげられる、運命のワルツ。
【第二十九回小説すばる新人賞応募作。一次選考落ち。感想などお待ちしております。これから小説すばるに出される方、何かの参考になれば幸いです】
話数:全20話
ジャンル:
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:全年齢対象