評価:★★★★☆ 4.1
はるか未来、人類は無尽蔵ともいえる機械勢力の蹂躙を受け滅亡の結末を迎える。全てが滅んでいく世界の中でエクス=シグザールは、”希望”を送り出すため、最凶の戦闘兵器”絶対強者”と対峙した。死闘が決した時、彼はたどり着く。記録すら曖昧な過去の世界に。そして運命の少年、ウィル=シュタルクと出会った。 ―――”東国”、”西国”、”中立地帯”に分断された1つの大陸を舞台に、数多の人々の運命が交錯する変革への物語。
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:全年齢対象
主人公エクスが過去へタイムスリップして、絶望の未来を変えようと奔走するロボットもの。……で、説明が終わるべきでないのがこの作品。世界観、ロボットについては他の方のおっしゃる通りロマン溢れる創り。加えるならば、生身の戦いもかなり多いです。この世界は強くなければ生きていけません!今まで知ることのなかった過去の世界の真実。そこに住む人々に触れ、変化していくエクスの心境。次第に明らかになっていく滅びへの要因。そして、突きつけられる残酷な事実。タイムトリップものの王道を踏襲しつつ、様々な人々との出会いの果てに、エクスが選択した未来のための戦いは、最高の読後感を与えてくれることでしょう。誰も知らない奇跡。その価値は、奇跡を起こした者と、奇跡を起こすために散っていった者達にしか分からない。
終末からの逃走劇にして、劫末を排除するための闘争劇。生きる事が戦いなのであれば、彼らの戦いは”奇跡”を掴み取るその時まで終わらないのでしょう。魅力的なキャラクター達とライド・ギア達、それらを描き出すイラスト達。圧倒的な世界観と濃厚でありながら、テンポ良く進んでいくストーリー。それらは読者の皆さんを魅了し、掴んで離さず、そして読み進ませる事でしょう。エクスとウィルは戦いの末に愛しい時間を取り戻せるのか。ライネとユズカという2人の存在はどういった意味を持つのか。その結末は誰にとっての”奇跡”なのか。これまでとこれから、その両方が期待に応えてくれる作品です。
滅びの未来を消し去るため、過去に戻る主人公。 どこかで聞いたことがあるような話でありながら、オリジナリティを失わずに展開していくストーリー。シリアスとコメディの配分も絶妙で、とっつきやすい仕上がりになっています。 また、圧倒的な世界観や魅力的な登場人物、メカの数々を緻密な文章と挿絵により見事に表現できています。 特にライド・ギアの戦闘シーンは一読の価値アリです。溢れるロボットロマンが止まりません。 ロボットモノ好きな人にはたまらないはずですよきっと。 もちろんこの作品の魅力はこれだけではありませんが、私ごときの文才ではとても伝えきれないので、ぜひぜひ、本編をその目でお確かめください!