評価:★★★★☆ 4.3
第5回集英社ライトノベル新人賞第一次選考通過作品。
不思議な能力を持つカード「紙牌」はこれまでに24種発売され、超高額ながらも世界中の悪党達の切り札である。
美人盗賊ハイドラは、レア中のレアで未発売の「再生」のカードを盗もうとするも、一足先に盗賊ウルフパックに盗まれてしまう。
手持ちの紙牌を使ってウルフパックを追跡するハイドラ、これまた手持ちの紙牌を使ってそれを交わすウルフパック。
戦闘、逆襲、取引、駆け引き。騙し騙されの群像劇は、圧倒的に手持ちのカードが少ないハイドラのピンチに収束する。
彼女がとった逆転の一手はカードだけに頼らない、思考ゲームの末に導かれたものだった!
そして同じく「再生」のカードを追うイマキリ警部の真の目的とは?
雰囲気:シリアス
展開:未登録
注意:全年齢対象
現実の理を曲げるカードを製作し、販売する春秋堂。そのカードは、表の世界以上に資金を持つ裏の世界にて主に運用されているように見える。しかし、春秋堂はそこに対して異を唱えない。そうして、ある一枚のカードを巡り盗賊達が激突する。その戦いは互いの技量と頭脳を使った壮絶なものとなり、読者は終わる事を惜しみながらも、ページを捲る事を止められなくなるのだ。