評価:★★★★☆ 4.3
★ 電撃文庫より2巻まで発売中。
大学1年生の水瀬 雫(ミナセ シズク)は大学からの帰り道、ある日おかしな穴に遭う。
穴に吸い込まれ放り出された先は、見たこともない異世界だった。
魔法が当たり前の世界に困惑と共に降り立った彼女は、帰る方法を探す為旅に出る。
隠された大陸の真実。言語と変革にまつわる物語。
歴史に残らぬ少女と魔法士の旅路が、今始まる。 ※自サイト転載。《memoriae 1960~1961年》
話数:全92話
ジャンル:
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:残酷な描写あり
気づいたら異世界に迷い込んでいた大学生の雫。幸いにも言葉が通じるので、現地で知り合った魔法士エリクの協力を得て、帰還する方法を探し旅を始める。タイトルが『Babel』の通り、言葉が主軸の作品です。異世界転移した先で、言葉が通じるのは何故なのか。終盤明らかになった時には震えました。言語回りの設定も素敵なのですが、雫の強さもこの作品の魅力です。王にすら啖呵を切れる、思い切りをご堪能あれ。
全てがうまく行かずとも、きっと人の意思は絶えず受け継がれていく。 そんな当たり前の奇跡を、この『Babel』の主人公、水瀬雫は教えてくれるような気がする。 彼女はきっと、この物語の最後まで私たちを誘(いざな)ってくれる。そんな期待が、読み進めるうちに確信に変わるのだ。 もしもこの物語に直接触れることができたなら、ほのかに温かく、そして、いつまでも触れていたいような、そんな本になるのだろう。 回りくどい個人的な感想はここまでにして。 あなたが、子供の頃読んだおとぎ話や、魅惑的な異世界の物語を今でも愛しているというのならば。 きっと、この物語を気に入るはずだ。ぜひとも、あなた自身の目で確かめてほしい。
元々、個人HPにて連載されてた作品の移行版だそうです。完結しているので、安心して一気読みできてしまいます。異世界トリップ物は数あれど、ここまで一個の世界を新しく創造しているものは商業作品でも少ないのではないでしょうか。主人公サブキャラクター共に魅力があり、彼らの織りなす命は、連綿と受け継がれていきます。また、同じ世界を基盤とした時代が違う作品もあり、そちらを読まれるとよりこの世界を楽しむことが出来ることかと思います。