評価:★★★★☆ 4.2
中学の同級生だった初恋の彼女に偶然図書館で会った僕。
あきらめたはずの彼女への想い。けれども再び会えた奇跡に、僕は彼女への想いを再び募らせていく。彼女と過ごす奇跡のような楽しい時間。
そして最後の瞬間、僕が夕陽のなかで見たものは――。※霜月透子様主催、「ピュアキュン企画」参加作品です。
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話数:全5話
ジャンル:
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:全年齢対象
偶然、図書館で……。中学生時代、淡い恋心を抱いていた初恋の彼女に出会います。 お気に入りの作家が同じだったことも偶然だったかも知れない。 でも、想いを再び募らせるきっかけなんて、それほど些細なことでいいんだ。 気持ちを、想いを言葉にしていく僕。不器用だけど精一杯の勇気をその言葉に乗せて……。 だから、小さな違和感に気づけなかったんだ。 その違和感には、読者さまが先に気づけるはずです。そこから、せつなさが皆さまの心にも広がり始めていくことでしょう。 夕日の中で、ふたりが交わす言葉ひとつにも、涙が溢れてくるかも知れません。 この物語には、すべてを『奇跡』という言葉で語ることが許されている気がします。 優しさも哀しさも刹那さも、そしてすべての奇跡をたいせつにする、そんな恋愛小説……、皆さまも読んでみませんか?
たった一言、君に好きだよと伝えられたなら僕はどんなに幸せだろう。変わらない君の笑顔を見ていたら、思い出に変わったはずの気持ちが再び輝き始めていたんだ。どこか切ない初恋の思い出。気持ちを伝えぬまま終わった恋と、その気持ちを伝えることができた恋。そのどちらがより幸せなのでしょうか。図書館で初恋の相手「高倉さん」に再会した、高校一年生の「僕」。好きな作家の話で盛り上がる二人は、未来を感じさせる光に溢れています。来週の約束をして別れる二人。美しい青春の一コマが胸にしみます。主人公の語りを通して、初々しい二人の交流を追ううちに、読者は少しずつ何かに気がつくでしょう。それが確信に変わった時、きっとあなたは涙を流すに違いありません。切なくほろ苦い、けれど何よりも美しい奇跡の時間がここにあります。