「運命だったから」とあいつは言った。「お前を死なせたくないんだ」と――。
そして、お前はあの夏、あたしの前で「死んだ」……。「もう、やだ……っ。もう、誰も信じたくない、好きになりたくない……っっ」
信じることが怖かった。失うことが怖かった。いつか裏切られるくらいなら、なにも信じないと誓った。……それでも。
((――それでもあたしは、お前を救いたい。))
それは、「夜の名を持つ不良少女」と、「謎のオレっ子中二病美少女(?)」の描く、「世界の存亡」を天秤に賭けた、運命の愛の物語――。心を閉ざした不良少女・千夜がある日出遭ったのは、暗黒の使者を名乗る、超イタい中二病残念美少女だった。
「……オレはチカ。炎に誓うと書いて誓炎(チカ)。——お前、オレのダチになれ」
「――お前がどれだけ人に嫌われても、オレがお前を好きでいるから!」
その瞬間、千夜のモノクロの世界は、音を立てて生まれ変わった。だが……。
襲い来る呪われた血液を保有する子ども達。<千年前の約束>。何度でも繰り返す、<約束された死の運命>――そして、<<チカの秘密>>
すべてを思い出した千夜が選んだ「終わり」とは……。これは、<夜の名を持つ「平凡」な少女>と<輝ける悪魔の愛し子>。
そして、運命に翻弄される少年少女<マリオネット>達の描く、壮大な反逆劇である。『たとえお前が、「あたしを喰い殺す悪魔」だったとしても。それでも、あたしは……』
(( ――さあ、裏切りの運命を、撃ち落とせ。 ))
異能バトル×恋愛×謎解き×人間ドラマ系青春ダークファンタジー第一部、開幕。
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ノベルラボさんで、ご紹介に預かりました!
http://clamp-ebooks.com/novel-lab/sakkashoukai_reo.html
『ミッドナイト・ロストサマー』 ~この100回目の夏を、「輝ける悪魔」と~
完結日:2016年12月4日
作者:水森已愛
評価:★★★☆☆ 3.2
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録